就職を希望した場合の待遇について

転職にあたり、病院の規模などは調べていますか?

公立の病院と違い、個人病院への就職は患者の人数や診療科によって大きく経験や待遇に違いが出る場合があり、規模や経営状態などをきちんと調べる必要があります。とは言え、大規模な病院もあり、公立より待遇のよいところもあります。男女問わず、長く勤められる条件が整っているかどうかをきちんと確認し、看護師としての資格を有効に活用出来るかどうかを検証してみましょう。就労に際してしっかりとした実務経験を積み、今後取得出来る資格に対しても前向きに学ぶことが出来、取得を検討できる病院を選ぶようにしたいですね。日本看護協会が公表する就業者数を見てみましょう。病院というひとくくりではありますが、病院勤務の看護師の数と総数を比べることが出来ます。

2012年 総数 1445516名 病院勤務 917568名
うち看護師数  1067760名 病院勤務 756909名
うち准看護師  377756名 病院勤務  160659名

出典 日本看護師協会より 抜粋

上記になっています。
それぞれの看護師の中から、公立、個人病院への勤務に分かれます。就労先として保健所や市町村、診療所などを含めると、看護師の資格が活かせる職場が他にもたくさんあることがわかります。指数としては、2003年を100として、2012年では120.8となっており、増加傾向にあることがわかります。働きやすさには個人差があり、どのような職場を選ぶのかは新人の一部を除き自由ということになります。転職などを経験する場合も、よりよい就労環境を求めて希望する方が多いのが現状です。公立、個人のどちらかを選ぶにしても、自分の働きやすさももちろんですが、その病院が求める看護技術を持っているかどうかが重要になります。スキルアップを計りやすい病院を選んで経験を積み、様々な症例に対して対処出来るスキルを身につけるということも考える必要があります。

2014年に行われた看護師国家試験の受験者数は5891名、合格者52900名で合格率は89.8%と厚生労働省が公表しています。近年の合格率は90%前後で推移しており、看護師の安定数確保に繋がっていると言えます。最初の就労先に選ぶ病院次第で、どれだけの経験を積み、そこに何年勤められるかによってその後の専門職やそれに必要な資格取得に関わって来ますので、研修などが充実している病院を選べるかどうかも重要なのではないでしょうか。働く環境として看護師の生活や健康に充分留意しているシフトが組まれているかどうかもよく調べ、実践力を身につけられる病院を希望出来るよう準備しておきましょう。

今は病院や医療機関ごとにホームページを設けている場合が多いため、それぞれの勤務形態や雇用条件、福利厚生をネットで調べることも可能です。よりよい環境を求めてそういったホームページの閲覧をする時間も必要なのではないでしょうか。経営理念や看護に対する考え方なども載せられていますので、自分が考える看護に対する考え方が合致する病院や医療施設がそこから見つかることもあるでしょう。

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